水素量子ア トミクス研究会 
                     

これまでの世話人(累積,50音順)

青木勝敏(原研),池田進(KEK),大友季哉(KEK),折茂慎一(東北大),北川宏(京大),久保田実(東大),杉本秀彦(中央大),土屋旬(愛媛大),常行真司(東大),原田修治(新潟大),深井有(中央大),福谷克之(東大),吉信淳(東大),渡部直樹(北大)

運営:

この研究会は第1回から第14回まで、様々な機関やプロジェクトの資金援助を受け、「水素量子アトミクス研究会」として有志が運営してまいりました。2018年の第15回からは名称を「ハイドロジェノミクス研究会」に変え、新学術領域「ハイドロジェノミクス:高次水素機能による革新的材料・デバイス・反応プロセスの創成」(領域代表:折茂慎一)から資金および人的サポートを受けて運営しています。

[事務局] 常行真司(東大院理) stsune"@"phys.s.u-tokyo.ac.jp
ハイドロジェノミクス事務局 secretary"@"hydrogenomics.jp




第15回研究会趣旨説明

水素量子アトミクス研究会は2018年11月の第15回研究会(第1回ハイドロジェノミクス研究会)をもって終了し、今後は科研費新学術領域「ハイドロジェノミクス:高次水素機能による革新的材料・デバイス・反応プロセスの創成」の支援の下、「ハイドロジェノミクス研究会」として実施させていただくことになりました。これまでご支援ご協力いただいた講演者、参加者、ならびに世話人の皆様に、厚く御礼申し上げます。なお、ハイドロジェノミクス研究会に名称変更はしても、新学術領域の報告会という位置づけではございません。広く水素に関心のある研究者に開かれた研究会であり、引き続き皆様のご参加をお待ち申し上げております。


第1回研究会趣旨説明

水素に関する研究は、これまでの各分野での地道な努力の結果として量子的性質とくに原子としてのトンネル現象の普遍性が明らかにされ、その物理・化学・生物への広がりが認識されるに及んで、いま、まさに新しい局面を迎えようとしております。このときに当たって、水素の物質科学に関心をもつ研究者が集まって意見を交換し、今後の研究方向を議論することには格別の意義があるものと考えられます。そこで、まずは以下のような会合を企画して呼びかけることにした次第です。趣旨にご賛同の上、ご参加下さることを願っております。
発起人 池田 進 (高エ研)
常行真司 (東大理)
深井 有 (中大理工)

固体物理特集号 「編集後記」より

日本物理学会の会期中に行われた極めて私的な飲み会での雑談から,水素に関わる物性研究者のための研究会が,不定期で開かれるようになった。最初の会合は深井有先生の音頭により2004年6月に中央大学で開催され,その後,物構研(KEK),物性研,物構研と回を重ねている。研究会の名称は旅費の出所に応じて変わってきたが,「水素量子アトミクス研究会」というのが最新の名称である。この研究会を手弁当で支えている面々(の一部)が,本特集号の企画編集に携わった。

 水素はさまざまな物質の中に主要元素として,あるいは不純物として含まれ,物性を大きく左右する。本特集号でとりあげたように,実験手法の進歩によって,固体中の水素の役割に焦点を絞った研究もふえてきたが,物理学会のような大きな会議では発表場所が多くの領域・セッションにわかれてしまうので,水素共通の話題を議論するのには適していない。情報交換の場がほしいね,というのが,上記の飲み会での雑談の内容だった。

 研究会では毎回少しずつ違う分野の研究者を取り込むように心がけており,回を重ねるごとに,水素に対する考え方,問題意識の幅広さに驚かされる。悪く言えば雑駁でピークがみあたらず,大型予算の申請にはあまり向いていそうも無いけれど,「友あり遠方より来たる」という思いにわくわくする,そういう研究会のおもしろさを,この特集号で感じていただければうれしく思う。   (常行)