水素量子アトミクス研究会 
                              

北大低温研共同利用研究集会
「低温凝縮系における水素の化学と物性」(第6回水素量子アトミクス研究会)

主催:北海道大学低温科学研究所,水素量子アトミクス研究会
開催日時:2007年12月13日13:30−12月15日12:30終了
開催場所:北海道大学学術交流会館(〒060-0808 札幌市北区北8条西5丁目 TEL: 011-706-2141)
内容:
本研究会では,凝縮系を中心に水素の反応性と物性に関する発表・討論を行っている.内容は,金属・半導体・誘電体など固体における水素の性質と物性,表面・気相での水素の関わる化学反応,イオン伝導体におけるプロトン伝導,など.様々な分野からの参加・講演申し込みを歓迎する.
定員:約80名
参加費:無料(懇親会費別)
講演申込締切:2007年11月16日

招待講演(最終版)
池口満徳 横浜市大 水チャネルアクアポリンの分子シミュレーション
石田勝彦 理研 ミュオン触媒核融合における凝縮系水素の効果
岩野 薫 KEK 氷の中でライブレーションは伝幡するか? −中性子実験と数値計算ー
奥地拓生 名大 3種の水素ハイドレート中の速い水素分子拡散:超高圧NMRによる発見
笠木治郎太 東北大 重陽子ビーム照射による金属中での原子核反応
神取秀樹 名工大 赤外分光によるプロトンポンプ蛋白質のメカニズム研究
杉野 修 東大 Pt(111)水溶液界面での水素の挙動と反応性
佐野亜沙美 東大 含水鉱物における水素結合の圧力応答とその物性への影響
深井 有 中央大 水中のプロトン移動 ― Grottuss 機構の今昔物語
紅谷篤史 東大 Rh(111)表面における水分子の単分子層の生成から3次元成長過程
水谷泰久 阪大 タンパク質ダイナミクスと水素結合
渡部直樹 北大 低温氷上での水素原子反応
Markus Wilde 東大 Absorption of hydrogen by single-crystal surface and nano-cluster of Pd

プログラム


12月13 日(木)

13:30 13:40 ―はじめにー
13:40 14:10 日高 宏
低温氷表面での水素原子反応における氷構造の影響−アモルファスと結晶の
比較−
14:10 14:30 宮内直弥 低温酸素分子固体表面における水素原子付加反応
14:30 14:50 羽馬哲也 氷の紫外光分解による水素原子の生成
14:50 15:20 飯田大輔 氷の真空紫光分解による振動回転励起した水素分子の生成

休憩

15:40 16:10 二木かおり Ag 表面における水素分子のオルソーパラ転換時間の同位体依存性
16:10 16:30 元島勇太 水素分子のオルソ・パラ転換における磁場効果の測定
16:30 17:00 熊谷 純 固体パラ水素中のH6
+とその同位体の反応機構と温度依存性
17:00 17:30 中山 哲 半古典動力学法による液体水素の量子ダイナミクス
17:30 18:00 深井 有 水中のプロトン移動 ―Grotthuss 機構の今昔物語

12月14 日(金)


9:00 9:30 池田 進 石膏中の水素のモード
9:30 10:00 Markus Wilde パラジウム単結晶表面又はPd ナノクラスターにおける水素吸収
10:00 10:20 尾澤伸樹 量子力学的手法によるPd(111)表面における水素原子の反応過程の解析

休憩

10:40 11:10 町田晃彦 金属格子中での水素原子の変位-長周期構造とバンドギャップ
11:10 11:30 青木勝敏 金属格子内のサイト間水素移動-フォトクロミズムと不均化反応
11:30 12:00 笠木治郎太 重陽子ビーム照射による金属中での核反応
12:00 12:30 石田勝彦 ミュオン触媒核融合における凝縮系水素の効果

休憩

13:30 14:00 櫻井吉晴 コンプトン散乱による水・氷と金属水素化物の研究
14:00 14:30 奥地拓生 3種の水素ハイドレート中の速い水素分子拡散:超高圧NMRによる発見
14:30 14:50 中越幹雄 γ線照射したC3H8-D2O ハイドレート内における水素移動
14:50 15:10 佐野亜沙美 含水鉱物における水素結合の圧力応答とその物性への影響

休憩

15:40 16:10 神取秀樹 赤外分光によるプロトンポンプ蛋白質のメカニズム研究
16:10 16:40 池口満徳 水チャネルアクアポリンの分子シミュレーション
16:40 17:10 水谷泰久 タンパク質ダイナミクスと水素結合
17:10 17:30 鹿内文仁 中性子回折・散乱で見たプロトン伝導体K3H(SeO4)2
17:30 18:00 熊田高之
動的核スピン偏極と偏極中性子散乱法を用いたメソスケール構造研究の可
能性

12月15 日(土)

9:00 9:30 赤木和人
Si(100) 表面に凝集した水分子の振る舞い:孤立ダングリングボンドの消失と
H/D 交換効果
9:30 10:00 岩野 薫 氷の中でライブレーションは伝幡するか? −中性子実験と数値計算ー
10:00 10:20 深澤 裕 宇宙に強誘電体の氷 -固体中水素の欠陥と秩序化について-
10:20 10:50 杉野 修 水溶液界面での水素の挙動と反応性

休憩

11:10 11:40 紅谷篤史 Rh(111)表面における水分子の単分子層の生成から3 次元成長過程
11:40 12:00 伊藤篤史
核融合炉壁のグラファイト表面における水素スパッタリングの分子動力学シミュ
レーション
12:00 12:30 数納広哉 Al(100)表面吸着原子と水素イオン衝突における電荷移行

以上。