水素量子アトミクス研究会 

2022.10.6-7 第5回ハイドロジェノミクス研究会
日時: 2022年10月6日(木)~7日(金)オンライン開催

世話人: 常行真司(東京大学),福谷克之(東京大学),大友季哉(KEK)

招待講演者:
土屋 旬(愛媛大)第一原理経路積分分子動力学計算による氷高圧相の弾性特性
高津 浩(京大) 水素複合化による新しいセラミックス材料の開発と新機能の探求
平川一彦(東大)単一H2O@C60分子トランジスタの非弾性伝導とテラヘルツ分光
Ko Seongjae(東大)新規ハイドレートメルトによる水素発生抑制と水系二次電池の高電圧化
芥川智行(東北大)有機結晶中のプロトンダイナミクスと機能発現
犬飼潤治(山梨大)固体高分子形燃料電池内部の水素及びプロトン
清水亮太(東工大)アニオン複合化による水素の荷電状態制御と薄膜物性制御
プログラムPDFファイル
講演時間は質疑込みで30分です。
                         

                     

2021.08.19-20 第4回ハイドロジェノミクス研究会
日時: 2021年08月19日(木)~20日(金)オンライン開催

世話人: 熊田高之(代表, JAEA), 池田一貴(KEK), 古府麻衣子(JAEA), 伊藤孝(JAEA)
常行真司(東京大学)

招待講演者:
有田亮太郎(東大院工)「高圧下水素化物の高温超伝導」
鍵 裕之(東大地殻化学)「高圧下での鉄水素化物・金属塩水和物の挙動」
佐治木弘尚(岐阜薬科大)「D2ガスを経由する重水素標識法と重水素標識医薬品への展開」
下村浩一郎(KEK物構研)「ミュオニウム超微細構造のマイクロ波分光」
中西寛(明石高専)「合金触媒表面における水素化反応の理論計算」
中村将志(千葉大院工)「界面の疎水性・親水性制御による電極反応の高活性化」
松尾康光(摂南大理工)「生体系物質のプロトン伝導と燃料電池への展開」
保田諭(原子力機構)「固体高分子形電気化学セルを用いた水素同位体ガス分離の研究」

プログラムPDFファイル
8月19日(木)
13:25 opening
13:30 講演1 (招待)有田亮太郎(東大院工)
   高圧下水素化物の高温超伝導
14:00 講演2 (招待)鍵 裕之(東大地殻化学)
   高圧下での鉄水素化物・金属塩水和物の挙動
14:30 講演3 (招待)松尾康光(摂南大理工)
   生体系物質のプロトン伝導と燃料電池への展開
15:00 講演4 (招待)中西寛(明石高専)
   合金触媒表面における水素化反応の理論計算
15:30 break
16:00 講演5 (一般)町田晃彦(量研機構)
   ブラッグコヒーレントX線回折イメージングの開発と
   Pdナノ結晶水素化過程の三次元可視化への適用
16:30 講演6 (一般)佐藤龍平(東大院理)
   イットリウム酸水素化物薄膜のフォトクロミズム反応に関する第一原理計算
17:00 講演7 (一般)松澤郁也(東大生研)
   水素化RNiO3の金属-絶縁体転移
8月20日(金)
10:00 講演8 (招待)中村将志(千葉大院工)
   界面の疎水性・親水性制御による電極反応の高活性化
10:30 講演9 (招待)佐治木弘尚(岐阜薬科大)
   D2ガスを経由する重水素標識法と重水素標識医薬品への展開
11:00 講演10 (招待)保田諭(原子力機構)
   固体高分子形電気化学セルを用いた水素同位体ガス分離の研究
11:30 講演11 (招待)下村浩一郎(KEK物構研)
   ミュオニウム超微細構造のマイクロ波分光
                        

2020.8.20-21 第3回ハイドロジェノミクス研究会
日時: 2020年8月20日(木)~21日(金)オンライン開催

世話人: 福谷克之(東京大学),大友季哉(KEK),常行真司(東京大学)

招待講演者:
越智正之(阪大)「遷移金属酸水素化物の電子状態:第一原理計算に基づく結晶構造の解析および非従来型超伝導体の提案」
門野良典(KEK)「TiO2中の格子間水素に付随する大きなポーラロン状態」
北野政明(東工大)「窒化物系材料を利用した貴金属フリーアンモニア合成触媒」
小松一生(東大)「中性子回折から見る氷VII-VIIIおよび氷VII-X相転移」
福井賢一(阪大)「グラファイト電極上に形成される電気二重層における水分子およびイオンの動的挙動の解析」
宮岡裕樹(広大)「錯体水素化物のアンミン錯体に関する研究」
山田鉄兵(東大)「プロトンの溶媒和エントロピーによる熱電発電」
吉信 淳(東大)「水素雰囲気中の固体表面を観察する」

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ハイドロジェノミクス奨励賞
本研究会の若手講演者の中から、次のお二人が第3回ハイドロジェノミクス奨励賞を受賞されました。おめでとうございます。
横森 創さん(東京大学 物性研究所 森研究室 D3)
佐藤 龍平(東京大学 理学系研究科 常行研究室 特任研究員)


2019.11.25-26 第2回ハイドロジェノミクス研究会
日時: 2019年11月25日(月)13:30~26日(火)15:10
場所:東京大学本郷キャンパス 理学部1号館中央棟2階 小柴ホール


世話人: 大友季哉(KEK),福谷克之(東京大学),常行真司(東京大学)

招待講演者:
伊藤 孝(原子力機構)「μSRによるSrTiO3中の水素状態の解析」
大友季哉(KEK)「中性子を用いた軽水素化物の構造解析」
近藤剛弘(筑波大)「水素とホウ素のみで構成される二次元物質ホウ化水素」
志賀基之(原子力機構)「水素系の新しい第一原理計算法の開発と応用」
清水亮太(東工大)「金属水素化物のエピタキシャル成長と電子物性制御」
三宅康博(KEK)「J-PARCにおける最近の負ミュオン研究」
ShaoQing Du(東大)「Terahertz spectroscopy of single water molecule encapsulated in a fullerene cage」

プログラムPDFファイル

ハイドロジェノミクス奨励賞
本研究会の若手講演者の中から、次のお二人が第2回ハイドロジェノミクス奨励賞を受賞されました。おめでとうございます。
秋葉 宙さん(東京大学 物性研究所 山室研究室 助教)
岡 弘樹さん(早稲田大学 高分子化学研究室 LD3)


2018.11.22 今後の研究会について
水素量子アトミクス研究会は2018年11月の第15回研究会(第1回ハイドロジェノミクス研究会)をもって終了し、今後は科研費新学術領域「ハイドロジェノミクス:高次水素機能による革新的材料・デバイス・反応プロセスの創成」の支援の下、「ハイドロジェノミクス研究会」として実施させていただくことになりました。これまでご支援ご協力いただいた講演者、参加者、ならびに世話人の皆様に、厚く御礼申し上げます。

次回の第2回ハイドロジェノミクス研究会、および新しいホームページにつきましては、準備でき次第、本ホームページとメーリングリストでご案内いたします。

2018.11.16 第1回 ハイドロジェノミクス奨励賞
第15回 水素量子アトミクス研究会 / 第1回ハイドロジェノミクス研究会の若手講演者の中から、次のお二人が表記の奨励賞を受賞されました。おめでとうございます。

第1回 ハイドロジェノミクス奨励賞
小澤孝拓さん (東大・生研 福谷研究室 D1)
笹原悠輝さん (東工大・物質理工学院 一杉研究室 M2)


2018.11.15-16 第15回 水素量子アトミクス研究会 / 第1回ハイドロジェノミクス研究会
日時: 2018年11月15日(木)13:00~16日(金)16:10
場所: 東京大学柏の葉キャンパス駅前サテライト 1階多目的ホール

共催:
TIAかけはし「計算科学と融合した水素観測技術の高度化と水素科学の推進」
新学術領域「ハイドロジェノミクス:高次水素機能による革新的材料・デバイス・反応プロセスの創成」

世話人: 大友季哉(KEK),関場大一郎(筑波大学),武田良彦(NIMS),中村優美子(産総研),福谷克之(東京大学),常行真司(東京大学)


招待講演者: 
秋山英二 東北大 「水素脆化に及ぼす水素侵入の影響とその抑止のための表面構築の可能性」
板倉明子 NIMS 「オペランド水素顕微鏡による金属表面の水素観察」
上田顕 東大 「水素ダイナミクスを有する新しい有機伝導体の合成と構造、物性」
小倉正平 東大 「PdAu合金表面における水素吸収と同位体交換反応」
小柳津研一 早大 「創蓄電デバイスの設計に向けた水素貯蔵高分子の高性能化」
折茂慎一 東北大  「高密度水素化物の材料科学 -新学術領域 ハイドロジェノミクス への展開-」 
國貞雄治 北大 「TiN中の水素の拡散」
齋藤寛之 量研機構 「放射光その場観察を利用した新規水素化物の高温高圧合成」
榊浩司 産総研 「水素貯蔵材料の耐久性と局所構造」
志賀基之 原子力機構 「水素の量子効果を考慮した第一原理計算」
島隆則 理研 「多金属ヒドリド錯体による新規反応プロセスの開拓」
土屋旬 愛媛大 「地球深部における含水鉱物の分解と氷の存在状態」
本田孝志 KEK 「水素の量子トンネル振動を用いた励起状態の観測手法」

プログラム&アブストラクトPDFファイル

2017.12.8-9 第14回 水素量子アトミクス研究会
日時: 2017年12月8日(金)午後~9日(土)午後
場所: KEKつくばキャンパス 4号館2階輪講室1(244室)

共催: KEK物構研・構造物性研究センター

世話人: 大友季哉(KEK),門野良典(KEK),福谷克之(東京大学),常行真司(東京大学)


招待講演者:
飯塚理子(東大理)「高温高圧下における鉄ー含水ケイ酸塩系の鉄の水素化挙動の観察」
河江達也(九大)「液体水素中で水素吸蔵させたナノサイズ金属の伝導現象と物性評価」
北野政明(東工大)「高活性アンモニア触媒CaNHにおける水素の振る舞い」
小嶋健児(物構研)「IGZO/ZnO中の格子間水素の電子状態」
佐藤暢哉(産総研)「2次元的電子状態を持つペロブスカイト型酸水素化物ATiO2H (A = Li, Na, K, Rb, Cs) の理論予測」
松本貴裕(名古屋市大)「量子ナノ結晶材料に現れた量子双子中性子散乱スペクトル」
湯川龍(物構研)「TiO2(アナターゼ)の表面水素修飾による2次元金属形成」

プログラム (プログラム&アブストラクト PDFファイル)

2016.2.18-19 第13回 水素量子アトミクス研究会
日時: 2016年2月18日(木)12:55~18:15, 19日(金)9:30~15:50
場所: 東京大学生産技術研究所 中セミナー室6(R-6 食堂棟2階)
アクセスキャンパスマップの建物4

後援:泉 科学技術振興財団 研究会リーダー助成

世話人: 福谷克之(東京大学)、常行真司(東京大学)


■招待講演者:
清水克哉(阪大) 「硫化水素の高温超伝導の再現実験と結晶構造探査」 (18日)
明石遼介(東大) 「硫化水素における高温超伝導:第一原理計算の立場から」(18日)
大澤郁朗(健康長寿医療センター研究所) 「水素分子による疾患予防・治療効果」(18日)
渡部直樹(北大) 「低温氷表面での水素原子拡散:表面構造依存性」(18日)
神谷利夫(東工大) 「酸化物半導体中の水素」 (19日)
門野良典(KEK) 「C12A7(セメント)への水素照射で現れる光誘起電導の起源」(19日)
山室 修(東大) 「中性子散乱で観たパラジウム水素化物ナノ結晶の構造とダイナミクス」(19日)

■プログラム(PDFファイル

2014.10.23-24 第12回 水素量子アトミクス研究会
日時: 2014年10月23日(木)13:00~18:00, 24日(金)9:00~15:30
場所: 東北大学金属材料研究所2号館講堂 (仙台、片平キャンパス)
共催: 東北大学 金属材料研究所、  
           原子分子材料科学高等研究機構WPI-AIMR、
           低炭素社会基盤材料融合研究センター
世話人: 折茂慎一(東北大学)、青木勝敏(東北大学)、福谷克之(東京大学)、常行真司(東京大学)


プログラム(10/17改訂)

■招待講演者:
飯高敏晃(理研)「"量子固体" 水素高圧相の結晶構造」
石元孝佳(九大稲盛フロンティア)「金属中の水素拡散機構と同位体効果」
小倉正平(東大生研)「AuPd合金表面での水素吸収と分子キャップ効果,同位体
置換反応」
草田康平(京大理)「元素間融合と金属ナノ粒子の水素吸蔵特性」
小林玄器(分子研)「酸水素化物の合成とヒドリド導電特性」
小松一生(東大院理)「氷XV相は安定相か?」
高木成幸(東北大金研)「水素化物の凝集性」
福室直樹(兵庫県立大工)「Fe-C合金電析膜中の水素誘起超多量空孔」

■その他
本研究会の直前の10/21-22に、金属学会研究会「水素化物に関わる次世代学術・応用展開研究会(代表世話人 折茂慎一)」が同じく金属材料研究所で開催されました。

2014.3.26 水素量子アトミクス研究会メーリングリスト開設
水素量子アトミクス研究会のメーリングリストを開設しました。
hydrogen"@"cms.phys.s.u-tokyo.ac.jp
このメーリングリストはメンバーからの投稿を受け付けますが、その都度管理者の承認が必要です。
登録ご希望の方は管理者までお知らせください。
管理者: stsune"@"phys.s.u-tokyo.ac.jp

2014.3.20 第11回 水素量子アトミクス研究会
日時: 2014年3月20日(木) 10:00-17:30 (終了しました。)
場所: KEK 物構研 (KEK4号館2階輪講室)
主催: KEK物構研・構造物性研究センター
世話人: 福谷克之(東大)、大友季哉(KEK物構研)、常行真司(東大)

■招待講演者:
松村大樹(JAEA)「X線吸収分光による錯体水素化物の金属-水素結合直接観測」
中村優美子(産総研)「金属系水素貯蔵材料の局所構造解析(仮)」
山川紘一郎,荒川一郎(学習院大理)「マトリックス分離法を用いた水クラスターの赤外分光研究」
森 初果(物性研)「電子とプロトンが協奏する機能性分子性物質の開拓」

■プログラム
PDF fileはこちら

■その他:
本研究会の直前に、水素に関連する下記の研究会が開催されました。詳しくは下記リンク先をご覧ください。
3/18(火) 物構研サイエンスフェスタ2013
3/19(水) MSLワークショップ「格子間水素同位体の位置と電子状態―酸化物を中心に」

開催場所:つくば国際会議場エポカル

2012.8.20-21 第10回 水素量子アトミクス研究会
池田進先生(KEK)のお世話により、KEK物構研で開催されました。

日時: 2012年8月20日(月)13:00~21日(火)16:30
場所: KEK 物構研 (KEK3号館1階セミナーホール)
共催: KENS水素研究会、JST/CREST「元素間戦略を基軸とする物質・材料の革新的機能の創出」
世話人: 池田進(KEK)、北川宏(京大)、福谷克之(東京大学)、常行真司(東京大学)


■プログラム(最終版)
■アブストラクト集(プログラム付き)(2MB)


2011.8.22-23 第9回 水素量子アトミクス研究会
折茂慎一先生(東北大学)のお世話により、東北大学で開催されました。

日時: 2011年8月22日(月)午後~23日(火)午後
場所: 東北大学金属材料研究所(講堂)
共催: 最先端・次世代研究開発支援プログラム「水素化物に隠された物性と機能性」および東北大学金属材料研究所・低炭素社会基盤材料融合研究センター
世話人: 常行真司(東京大学)、福谷克之(東京大学)、池田進(KEK)、折茂慎一(東北大学)

プログラム(最終版) 
アブストラクト集(プログラム付き)

2010.10.27-28 第8回 水素量子アトミクス研究会
土屋旬先生(愛媛大学)のお世話により、愛媛大学で開催されました。

日時: 2010年10月27日(水)13:00~28日(木)15:30
場所: 愛媛大学地球深部ダイナミクス研究センター (松山市文京町2-5)
共催: 愛媛大学上級研究員センターおよびGCOE「先進的実験と理論による地球深部物質学拠点」

プログラム最終版(PDF file)はこちら

2010.9.5-10 第12回氷の物理と化学国際会議(PCI-2010)
"12th International Conference on the Physics and Chemistry of Ice"
氷に関する最も基礎を取り扱っている国際会議で,北海道大学学術交流会館で開催されました。くわしくはこちら

2009.10.12-16 堀場-ISSP国際シンポジウム(ISSP11)
"Hydrogen and water in condensed matter physics"
千葉県生命の森リゾート・研修センターで、凝縮系物理学における水と水素に関する国際会議が開催されました。詳しくはこちら

2008.11.21-22 第7回 研究会
今回は原田修治先生(新潟大学)のお世話により、新潟大学(五十嵐キャンパス)で開催されました。 詳しくはこちら

2008.3.10-11 第2回錯体プロトニクスとナノ界面に関する国際ワークショップ
2nd International Workshop on Protonics and Nano-Interface of Coordination Chemistry, IWPNICC 2008
CREST「錯体プロトニクスの創成と集積 機能ナノ界面システムの開発」(代表:北川宏先生)の国際ワークショップです。
日時:2008年3月10日(月)~11日(火)
場所:東京大学物性研究所本館6階大講義室(〒277-8581 千葉県柏市柏の葉5-1-5)

詳しくはこちら

2008.2.4 ISSPワークショップ:水素と水の物性科学
ISSPワークショップ:水素と水の物性科学

日時:2008年2月4日(月)10:00~18:00
場所:東京大学柏キャンパス 物性研究所 6階講義室 (本研究会は,公開・無料です)


 水素や水分子は,地球を含めた宇宙にユビキタスに存在する原子・分子である.宇宙存在度がとびぬけて大きい水素は、固体中に容易に侵入して固体 の構造や電子物性を大きく変化させる。古くから知られる金属の水素脆性や不純物水素による半導体の不活性化、近年発見された水素吸蔵に伴う金属-絶縁体転 移はその顕著な例である。地球科学分野ではマグマにわずかにとけこんだ水素(水)が、マグマの物性を大きく変化させることが知られている。こういった物質 中の水素は、原子核の質量が小さいために大きな振動エネルギーと核波動関数の広がりをもち、トンネル効果をはじめとしてさまざまな量子効果をもたらすこと が知られている。
 近年、中性子,放射光,レーザーなどを用いた新しい実験手法や計算機シミュレーション手法の発展により、水素や水分子を含む凝縮系の定量的な 研究が格段に進展しつつあり,これまで各分野個別に進められてきた研究を分野横断的に見直すための基盤が整ってきた。物性研究所は,中性子・放射光・スー パーコンピューターなどの施設を有し,水素や水の関わる研究が共同利用研究者も含めて近年活発に行われている.
 そこで本ワークショップでは、凝縮系における水素と水の科学を物性物理学の視点から議論し,実験と理論の現状を概観することにより、各分野での新たな展開と融合領域の開拓を目指す。
プログラム

2008年2月4日(月)

座長:福谷克之
10:00 はじめに(世話人)
10:05 固体内水素の量子効果ープロトンのトンネル運動と量子エンタングルメントー:杉本秀彦(中央大理工)
10:35 放射光で見る金属中の水素の状態:青木勝敏(原研機構-放射光)
11:05 金属における水素誘起欠陥とその効果:深井有(中央大理工)
11:35 第一原理計算による水素の物性:常行真司(東大院物)

昼食(12:05-13:00)

座長:杉野修
13:00 金属表面における水分子の吸着と成長ダイナミクス:吉信淳(東大物性研)
13:25 水分子ダイマーにおける水素結合交換反応の観測:奥山弘(京大院理) 
13:55 低温氷表面反応:主に天文学的観点から:渡部直樹(北大低温研)
14:25 固体表面における水素に関する最近の話題-解離吸着,吸着構造,オルト-パラ転換など:福谷克之(東大生産研)

休憩(14:55~15:10) 

座長:吉信淳
15:10 配位高分子における固体プロトニクス:北川宏(九大院理)
15:40 両親媒性高分子溶液・ゲルの圧力誘起相分離と疎水性相互作用:柴山充弘(物性研)
16:05 J-PARCと水素の科学:池田進(KEK)
16:35 電極表面上の水素と化学反応:杉野修(物性研)
17:00 軟X線発光分光による水の電子状態の研究:辛埴(物性研)

座長:常行真司
17:25 総合討論 
18:00 おわりに


2007.12.13-15 第6回 研究会
北大低温研共同利用研究集会
「低温凝縮系における水素の化学と物性」(水素量子アトミクス第6回研究会)

主催:北海道大学低温科学研究所,水素量子アトミクス研究会
開催日時:2007年12月13日13:30-12月15日12:30終了
開催場所:北海道大学学術交流会館(〒060-0808 札幌市北区北8条西5丁目 TEL: 011-706-2141)

2007.3.14-16 学術創成「パルス中性子源を活用した量子機能発現機構に関する融合研究」第6回研究会
2007年3月14日(水)-16日(金)に高エネルギー加速器研究機構4号館1Fセミナーホ ールにて学術創成「パルス中性子源を活用した量子機能発現機構に関する融合研究」第6回研究会が開催されます。水素に関わる研究発表が多数予定されています。

2007.1.22 水素貯蔵材料先端基盤研究ワークショップ
平成19年度から経産省/NEDOの「水素貯蔵材料先端基盤研究事業」プロジェクトが始まります。その概要説明のためのワークショップが1/22(月)に開催されます

2007.1.10-11 第5回 研究会
東京大学21世紀COE「極限量子系とその対称性」(QUESTS)の後援により,東京大学本郷キャンパスで開催されました。(詳しくはこちら。

2006.11.17
固体物理特集号「新しい水素の科学」が11月に出版されました。本研究会世話人が編集に携わりました。

2006.3.23-24 第4回 研究会
KEK物構研のサポートにより,学術創成研究「パルス中性子源を活用した量子機能発現機構に関する融合研究」第4回研究会に併せて「エポカルつくば」で開催されました。

2005.11.24-25 第3回 研究会
東京大学物性研究所のサポートにより,短期研究会「固体における水素の科学」として東大柏キャンパスの物性研究所で開催されました。のべ200名以上が出席する盛況でした。

2004.8.21-8.22 第2回 研究会
KEK物構研のサポートにより,KEK(つくば)職員会館で開催されました。

2004.6.4 第1回 研究会
中央大学理工学部(後楽園キャンパス)で開催されました。